佐賀城本丸歴史館テーマ展
「近世の活字文化と佐賀藩」展
■ 会 期 :平成19年10月12日(金)〜11月25日(日)【45日間】
■ 趣 旨 :
近世日本の活字文化は、文禄・慶長の役によって朝鮮国から伝えられた活字印刷の技術によって始まったといわれている。その技術によって天皇家の勅版をはじめ、徳川家康の伏見版などが生まれた。徳川家康の命を受けた、小城三岳寺開山である閑室元佶は、京都伏見の圓光寺において伏見版木活字を制作。その活字によって圓光寺版を世に出し、近世初期の活字印刷に大きく貢献した。
活字による印刷は、1650年代には古活字から中国の影響を受けた近世木活字への移行が見られ、以後幕末期にかけて行われた。
明治新政府の「布達類」には、近世の木活字と近代の鉛活字の両方が見られ、それらの中には江藤新平や大隈重信、大木喬任の名前が見受けられる。
今回の展覧会では、佐賀の地に残された江戸時代の貴重な活字印刷本を紹介し、その活字印刷を通して、佐賀と朝鮮国あるいは中国との関係、また近世という時代における佐賀の人々の活躍の様子を紹介していきたい。
■ 共 催 :平成19年度日本近世文学会秋季佐賀大学大会実行委員会(代表 井上敏幸)
佐賀大学地域学歴史文化研究センター
佐賀県立佐賀城本丸歴史館
■ 会 場 :佐賀県立
佐賀城本丸歴史館 特別展示室
〒840-0041 佐賀県佐賀市城内2丁目18-1
(0952)41-7550 FAX(0952)28-0220
■ 関連事業:
○ 近世文学会による公開講演会
・ 日時:11月11日(日) 10:00〜13:00
・ 時間: 10:00〜11:00 <講師>高山節也 (二松学舎大学教授)
<演題>佐賀藩の漢籍について(仮)
11:10〜12:10 <講師>中野三敏 (九州大学名誉教授)
<演題>近世の地方版について(仮)
・ 場所:御座間
※ 当日売茶流煎茶サービスを実施(NPO法人による)
・時間:10:00〜13:00
・場所:佐賀城本丸御殿玄関前
○ 歴史館ゼミナール
・日時:10月21日(日) 13:30〜14:30
・講師:井上敏幸 (佐賀大学文化教育学部教授/佐賀大学地域学歴史文化研究センター併任教授)
・演題:近世の活字文化と佐賀藩
・場所:御座間
○ ギャラリートーク
・日時:10月21日(日) 14:30〜15:00(第1回目)
10月28日(日) 13:30〜14:00(第2回目)
・講師:井上敏幸 (佐賀大学文化教育学部教授/佐賀大学地域学歴史文化研究センター併任教授)
・場所:御小書院