センターでは、設置当初より「洋学・思想史研究部門」を設け、幕末の佐賀藩が導入した西洋科学・医学などの研究を進めてきました。その一環として、江戸~明治期の医学書を収集しており、いずれ全点の画像を公開する予定です。
まずは「解体新書」の画像を、パブリックドメインで公開します。
解体新書①
解体新書②
「解体新書」は、本文編全4巻と図編1冊で構成されています。センター所蔵本は、図編1冊(①)と、巻1~4を合冊したもの(②)の2冊となっています。②の題箋(タイトル)には1~3巻までと書かれていますが、実際には4巻も収録されています。
多数みられる書き込みは、蘭方医小石元俊が京都で開いた医学塾・究理堂のものと考えられます。またセンター所蔵本にのみみられる書き込みもあり、今後の精査が必要です(村松洋氏のご教示)。